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360度&前後の3カメラを搭載する高級ドラレコの魅力はどこか

 

交通事故などのニュースでは、当事者や周囲のクルマのドライブレコーダードラレコ)映像が流れるのが当たり前になった。ドラレコは、走行中に車内外を録画できる車載カメラ。いわゆる「あおり運転」や悲惨な事故の報道があるたびに注目され、様々なメーカーから続々と新商品が投入されている。電子情報技術産業協会の集計によるドラレコの出荷台数は、コロナ禍の2020年度に前年度よりやや落ち込んだが、それでも16年度の3倍以上となる約460万台が売れている。これは国内の新車販売台数に匹敵する規模であり、依然として最も勢いのある自動車用品だといえる。

 急速に普及が進んでいる背景には、あおり運転や交通トラブルへの警戒感の高まりがある。事件や事故に遭ったときに、動画という証拠を残しておけば安心と考える人が増えているのだ。

 ドラレコの多機能化も進んでいる。当初はフロント(前方)カメラのみの製品ばかりだったが、後方からのあおりや追突にも対応できる前後2カメラのドラレコがここ1~2年で主力になった。そして、さらなる上位機種として、車内や側方の映像も記録できる360度カメラに関心を持つ人も多い。

 しかし、360度カメラのみを搭載したドラレコは、肝心の前後の映像が不鮮明になりやすい弱点があった。21年11月にカーメイトが発売した「d'Action(ダクション)360D DC4000R」(実勢価格6万2480円・税込み)は、その欠点の解消を狙った、“完全版”ともいえるドラレコだ。同社は17年から360度カメラによるドラレコを販売している。17年の「DC3000」は360度カメラ単体機で、18年の「DC5000」は360度カメラを2つ搭載しつつ、前方はクリアに撮影できる機構を備えていた。そして3代目のDC4000Rは後方もきれいに撮影するため、3つのカメラを搭載するようになった。